こんにちは!まゆ先生です。
本日は鼻うがいのススメ、についてお伝えします。
鼻うがいとは、言葉の通り、鼻のうがいです。
鼻といっても、鼻腔だけではなく、副鼻腔をうがいでキレイにします。
副鼻腔とは、鼻腔とつながった、顔の骨の中にある空洞です。
鼻腔も副鼻腔も、線毛という細かい毛が生えた粘膜細胞で覆われていて、
ゴミや花粉、ウイルスや細菌などを粘液でとらえて、粘液と一緒に外に出してくれています。
インフルエンザやコロナなどの風邪ウイルスは、鼻腔に感染し、増殖します。
そのため、診断は、鼻水で行います。
感染予防には、手洗い、うがいといわれますが、
通常のうがいでは、喉をキレイにするだけで、
鼻腔や副鼻腔まではキレイにできません。
ウイルスが一番増殖する場所が鼻腔や副鼻腔なのにも関わらず、です。
ということで、ウイルスが一番増殖する場所である鼻腔や副鼻腔をうがいすることは、
とても有効な感染予防になります。
ただ鼻に水をいれるとなると、痛いのでは、と不安になる方も多いと思います。
子どものころプールで水が入って、鼻がツーンとした思い出がよみがえるかもしれません。
しかし、ちゃんと浸透圧を調整し、適切な温度で鼻うがいすれば、痛くありません。
市販の鼻うがいキットには、専用のレフィルが付属していますから、
それを使用してもよいです。
使用方法は各社の添付文書をご確認ください。
もし、自家製の鼻うがい液を作る場合は、
1Lの沸騰させた蒸留水
10gの食塩
5gの食用重曹
を混ぜれば、簡単に出来上がります。
そして、その鼻うがい液を体温くらい(36度程度)に冷ましてから鼻うがいします。
熱すぎても冷たすぎても鼻にしみますので、ご注意を!
夏場は鼻うがい液を冷蔵庫で保存し、その日のうちに使い切ってください。
そして、必要量を電子レンジで温めて、ちょうどよい温度にして使いましょう。
鼻うがいは普段の感染症予防に有効ですが、
花粉症や蓄膿症の改善にも有用です。
私は毎日1L鼻うがいを続けたところ、喘息フリーになりました(この効果は個人差があると思いますので、ご注意ください。)
また、コロナ感染の初期に鼻うがいをすることで、
味覚嗅覚障害の改善や、合併症の予防に役立ちます。
感染症時の鼻うがい方法については、受診時にお尋ねくださいね。
また、耳鼻科疾患で通院中の方は、
鼻うがいをしてよいかどうか、主治医に必ずご確認ください。
すべては体にとって必要なことだから起きています。
どうぞ病氣を怖がらず、
上手に付き合って、
元氣に日々過ごしていきましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
まゆ先生