こんにちは!まゆ先生です。
本日は東洋医学的な、「病氣」についてお伝えします。
「病氣」というと皆さんはどのような気持ちになりますか?
何か不安なような、暗い気持ちになるのではないでしょうか。
実は、病氣とは、体が自分で回復しようとしている回復プログラムです。
私たちは、氣という生命エネルギーを持っています。
この氣は、食べたものや空気などから取り入れられています。
氣は作られはしますが、当然、生きているうちに消費します。
消費して、消費して、自分の体を回復するチカラが足りなくなると、
体は氣を回復させようと、起死回生プログラムを発動させます。
それが、病氣です。
そうです、体は病氣になることで、120年という、ヒトの体の寿命を全うさせようと、
頑張っているのです。
ところが、私たちは、病氣は悪いもの、治すもの、と思っています。
体は一生懸命、生命エネルギーを回復させて、自分の寿命を全うできるように頑張っているのに、
私たちは病氣の辛い症状を抑えようと、あれこれ策を練ります。
熱を解熱剤で冷ましてみたり、
咳止めを使ってみたり、
薬で症状を止めようとします。
上記のようなことをすることで、症状を軽くして、
体が自然に治るプロセスを邪魔してしまうのです。
これは、対症療法の薬を使っていけない、と言っているのではありません。
もちろん、症状が強く出て、
かえって体が壊れてしまう際には、
症状を軽くする薬を使っていいのです。
一方、体の自然治癒プログラムをサポートできるのが、
漢方や日々の養生です。
このあたりは別記事でお伝えしていきます。
熱というのは、体の中に入ったウイルスなどと戦う体の反応でもありますが、
ヒートショックプロテインというたんぱく質を作ることで、
私たちの体をパワーアップさせる役割もあります。
咳は肺を動かすことで、
普段から呼吸が浅くなって固くなってしまった肺を柔らかくするプロセスでもあります。
そういった体の回復・修復システムが病氣なのに、
症状を抑えることで、体の修復を無意識に邪魔してしまっているのです。
症状を抑えられて、十分に回復できなかった体は、
もう一回修復プログラムを起動させるために、
ウイルスをわざわざ体に迎い入れて、また風邪をこじらせることもあります。
現在、コロナウイルスがまだ猛威をふるっていますが、
かかる人とかからない人がいるのは、
今、体の回復プログラムが必要かどうかで決まっています。
ちょうど体の修復期に入っている人は、
コロナウイルスにかかることで、
体の修復プログラムを起動させているのです。
もし今修復が必要ない人は、
どんなに濃厚接触しても、コロナウイルスにはかからないのです。
いいとか悪いではなく、あなたの体が必要としているかどうか、です。
すべては体にとって必要なことだから起きています。
どうぞ病氣を怖がらず、
上手に付き合って、
元氣に日々過ごしていきましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
まゆ先生