当院の感染対策の方針について

新型コロナ感染症が拡大する中、当院の感染対策の方針につきお伝えいたします。
中学生以上の発熱および感冒症状については、車内診察とさせていただきます。
小学生以下の発熱および感冒症状については、通常通り診察室にて行っています。

当院においては、屋外に専用テントを設置や換気の十分な個室が用意できないため、新型コロナ感染症の検査や疑いの極めて高い患者さんの診療を行っておりません。一方で、成人の感冒症状は新型コロナ感染症を否定できないため、内科の発熱患者さん(1週間以内の発熱を含む)は、以前より院内には入らずに車内診察とさせていただいております。

当院では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」を基本に診療させていただいております。処置の際には、フェイスシールド・手袋などを使用しておりますが、診察をはじめ他の対応については、サージカルマスクのみの標準感染予防策を基本としております。スーパーなどをはじめ店舗等によっては、常にフェイスシールドを着用するなどのサービスを行っているところがありますが、マスクでさえ会話が聞き取りづらく、大声になってしまう・何回も繰り返さなければならないなど意思疎通の問題が出てくるので、会話の必要な診療においては過剰な防護はデメリットが大きいと考えています。

もともと当院は感染対策として、時間・距離・遮蔽を適切に行うとしています。防護具をはじめ遮蔽は重要な要素ではありますが、時間・距離をおろそかにしてはなりません。実際、小児の新型コロナ感染症については、小学校における接触者感染はほぼ出ておらず、時間・距離が確保できない家族内感染がほとんどを占めます。当院では、換気不十分な狭い専用隔離室で時間をかけて診療を行うより、比較的広い院内で、短時間に診療を終わらせる方がリスクが低いと考えています。防護板はあるものの狭い調剤薬局で待たされることのないよう院内調剤を基本としています。

換気については、窓を開けるだけでは十分ではなく、しっかりと風の流れを作ることが重要だとされています。この寒い時期、窓が開いているけど暖かい部屋は、換気不十分なことが多いです。換気を優先することもあり、院内で寒く感じることがあるかもしれませんが、ご了承ください。

当院では見た目だけのパフォーマンスは求めていません。一見、他と比較すると感染対策が不十分に見えるかもしれませんが、上記の理由により、現在の対策に行きついています。見た目で当院の対策に不安を感じられる方は当院での診療は難しいかもしれません。一方で、成人において軽い感冒症状は自宅待機でいいことが多いですが、小児においてはアデノウイルス感染症など、新型コロナ以外の感染症も流行しており、受診を控えることは問題があるかもしれません。特に小児科医としては手遅れになる前に未就学児の積極的な受診をお勧めしています。

当院では引き続き、適切な感染対策を行っていきます。どうぞご理解のほど、お願いいたします。